木は今も、森ですくすくと育っています。
日本の森林面積は約2,500万ヘクタールで、日本の国土の67%、3分の2が森林、その約4割の1,000万ヘクタールが人工林です。人工林は、まさに、人の手で種を撒いたり苗木を植栽して育てた森林で、木材を生産することが主な目的となっています。
苗木を植えてから、柱や木材として使える大きさの木に育つのに約40年かかります。
安定供給ができるように、長い年月にわたって様々な手入れが行われます。
植栽のさまたげになる木や雑草を取り除いて、苗木を植え付けしやすいように整地します。
春や秋に、2~4年かけて畑で育てた苗木を手作業で1本1本植えていきます。
苗木を植えてから5~6年間、苗木の成長をじゃまする雑草を夏の間に1、2回刈り取ります。
木に巻きついたツルを根本から切って取り除きます。
苗木は10年ぐらいで植栽木に。育てたい木のじゃまになっている木や成長の悪い木を刈ります。
私たちの生活を支えている木材は、さまざまな工程を経て消費者の元に届けられています。
木材がどのような工程で私たちの元へ運ばれてきているのか、
山林に囲まれた国に住む私たちにとって非常に興味深いものです。
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生物や植物が多様な生態系を形成している日本の森を保つことは、遺伝子や生物種、生態系など生物多様性の保全につながります。
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森は、地中にはりめぐらされた樹木の根によって、降雨などによる土壌の流出を抑え、土砂崩れなどの土砂災害の未然防止に力を発揮します。
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雨水を充分土壌中にたくわえてゆっくりと 河川に流すことができ、洪水や渇水を緩和 するほか、水質を浄化するはたらきも期待 できます。
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森がもたらしてくれる、木材、きのこ、山 菜、竹などさまざまな資源は、私たちの 生活を支えてくれています。